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ジュリーニ/ベルリン・フィル、ライヴ [音楽]

先日、テスタメントからC.M.ジュリーニ指揮ベルリン・フィルのライヴがまとめて発売された。
80年代のブルックナー/交響曲第7番、同第8番、そして73年収録のチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲とドヴォルザーク/交響曲第7番の組み合わせ。
チャイコフスキーでソロを弾くのが、このときベルリン・フィルと初共演のチョン・キョンファなので、この演奏に興味をもって購入した。
冒頭部分から、ややゆったりしたテンポで進み、ソロにもあまり気負いは感じられない。チョン・キョンファのライヴなので、もっと爆演かと思ったら、指揮者の曲作り(じっくりと描く)と輪郭線のしっかりしたチョンのソロがスケールの大きさを感じさせる。ヴァイオリン・ソロの技巧を見せる最高音への音階も、一回目はやや小さめの音だが2回目以降ははっきりとしている。
第2楽章も叙情に流れすぎないなかで、落ち着いた演奏であり、とても初共演とは思えない。
第3楽章はさすがに勢いを増して、豪快な競演となっている。
当日メインのドヴォルザークだが、後の第8番や第9番に比べて聴く機会の少ない第7番。前半は雄大に描き、第3楽章のチャーミングさを失わずに、憂いを帯びたフィナーレではベルリン・フィルの合奏力を堪能できる。

ブルックナーはまだ聴いていないが、ジュリーニとベルリン・フィルのライヴは、既存のCDとは違う魅力を与えてくれる贈り物だ。


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